設立趣意書「北九州緩和ケアネットワーク」

● 設立趣意


1) 生命を脅かす疾患に直面する患者とその家族の多様なニーズに応えるために、北九州 (北九州、行橋、遠賀、中間)地域の緩和ケアに関係する諸施設が連携をとり、シームレスな緩和ケアを提供する。

 

2) このネットワークを構成する登録施設は、緩和ケア病棟を有する病院、在宅ケアに関わっている医療機関(在宅療養支援病院、在宅療養支援診療所、訪問看護ステーション、薬局、歯科診療所等)、緩和ケアに取り組む施設、施設の連携医、県・地域のがん拠点病院、一般急性期病院(地域医療支援病院)、緩和ケアに関係する団体、ボランティア団体、個人での登録も可能である。

 

3) この活動はそれぞれの施設の自主的活動を規制したり、統制したりするものではない。各施設はそれぞれの理念・方針に基づいて努力してケアを提供しながら、ネットワークに寄与していくものとする。

● 事業・活動計画


1) このネットワークは、医療、介護従事者がより専門的ケアができるようにする。また北部九州全体ではネットワークの拡大を図り、その円滑な運用のために、各職種、分野別のより専門的なケアの実践につながるような、事例検討、研修会などを継続的に開催していく。市民の方々の啓発の場としては、毎年「在宅ホスピスフェスタ」を開催する。また、ネットワークの要となるように、その地域において市民の方々の相談窓口となるような場を作り、そこで市民の方々を対象とするミニ講演等開催する。

 

2) ネットワークの拡充を段階的に図る。点から線へ、線から面へと拡充をはかっていく。

 

3) ネットワーク活動の拡充のために、広く一般市民や関係団体への広報活動が必要である。そのためにホームページをたちあげるとともに、メディアの協力も求める。

● 組織


1) 会則を定める。

 

2) 緩和ケアに関わる施設、団体並びに個人を会員とする。

 

3) 幹事会を設け、当会の運営、協議をおこなう。代表幹事・副代表(2名)・幹事、そして各種委員会をおく。

 

4) 本会は施設や個人の会員による年会費によって運営する。また必要に応じて寄付・ 助成を受ける。

 

5) 事務局は、北九州市小倉北区真鶴1-14-1 在宅サポートながさきクリニック内に置く。

● 運用の留意事項


1) 基本的に、各施設がネットワークの趣意に基づいて自主的に運用する。

 

2) ホームページを設け、緩和ケアに関する諸情報を掲載する。

 

3) 患者、家族の利用者は、そのネット一覧表に基づいて、施設に問い合わせ、相談・要請をするほかに、各地域の「暮らしの相談室」を利用する。

 

4) 各登録施設及び個人は、市民啓発としての「在宅ホスピスフェスタ」に参加する。

 

5) 事務局業務としては、ネットワーク運用の補助的業務、啓発、広報に関する業務等を行う。

● ネットワークを構成する施設


<1>緩和ケア病棟を有する病院

<2>在宅緩和ケアに関わる医療機関(在宅療養支援病院、在宅療養支援診療所)

<3>訪問看護ステーション

<4>歯科診療所、薬局等

<5>緩和ケアに取り組む介護施設、介護事業所

<6>県・地域がん診療拠点病院

<7>急性期・療養型病院(地域医療支援病院)

<8>ホスピス・緩和ケアに関わる医療、介護、福祉関連団体

<9>患者・家族会など

<10>関連医療行政部署等